日本でも高級ダウンメーカーとして知られるモンクレール。
ダウンジャケットとしての歴史は古い（1952創業）が日本で人気が加速したのは2005年頃。
当時、日本での人気メンズモデルはエベレスト、人気レディースモデルはバディアでした。
どちらも光沢のあるナイロン（ポリアミド）素材でシャイニーと呼ばれてました。
とにかくシャイニー素材が人気で光沢のないマット調のモデルは嫌われていました。
もちろん2005年以前にもモンクレールは国内で販売されていましたが、2005年に木村拓哉さんがドラマでエベレストのパープルカラーを着ていた事から一気に人気が加速しました。
同時期に発売されたメンズモデルのK2とダウンベストのチベット、それにレディースモデルのバディアにワッペンが施された数量限定モデル（K2スペシャル、チベットスペシャル、バディアスペシャル）はネットオークション等で一時期、定価の3倍以上のプレミア価格で取引されていました。
ただ残念なことに、この頃から大量の偽物が出回り上記のスペシャルモデルなども含めてネット上には偽物があふれかえっていました。
私は以前バイヤーの仕事をしており、モンクレールの仕入もしてましたので本物か偽物かの区別は100%出来ますが、最近の偽物は精巧に造られており一般の方には本物と偽物との見分けがつかないかもしれません。
偽物が出回る事は本当に残念に思います。
日本の正規輸入代理店も時代と共に代わり、2005年当時は”ペッパージャパンコーポレーション”その後”スープリームスインコーポレーテッド””スプレンダーズ&カンパニー”そして2009年から現在の”モンクレールジャパン”となりました。
そんなモンクレールですが元々はフランスブランド（本社はイタリア）ですので、やはり現地で買う方がお値段は安いです。
よくネットオークション等では「国内正規」等と記載して、国内の正規輸入代理店での購入をアピールする文言を見かけます。
実際、着なくなったモンクレールを売る場合は国内直営店で購入した物の方が高く売れる傾向があります。
でもそれは国内直営店で購入した物の方が真偽の見分けが素人にも分かり易いというのも原因の一つだと思います。
国内直営店で購入すると現在でしたら品質タグに欧州直営店で購入した物には付いていないモンクレールジャパンのタグが余分に付いています。
偽物製造業者も日本専用に造っている訳では無いので、モンクレールジャパンのタグは付けていないのです。
ですのでモンクレールジャパンのタグが付いてる=本物の証となっているのです。
でもモンクレールジャパンのタグが付いた偽物もあるかもしれませんので、モンクレールジャパンのタグが付いている=100%正規品と断言はできません。
モンクレール社も偽造防止対策として過去にはチェックナウタグと呼ばれるタグを付けたり、今では二次元バーコードを付けて購入者本人が、そのバーコードにより真偽を調べる事が可能になりました。
この様な努力によりモンクレールも一時期に比べて偽物は減ってきた気がします。
たまに見かけるのが海外の直営店で売られている物と日本の直営店で売られている物は品質が違うと記載しておられる方がいらっしゃいますが、それは全くのデマです。
海外の直営店で購入したモンクレールも日本の直営店で購入したモンクレールも品質は全く同じです。
大体、購入する国によって品質のばらつきがあるブランドならここまで世界的に売れません。
明日買いに行こうとはなりませんが、可能であれば欧州のモンクレールで買う方がかなりお安く買う事が可能です。
そこで、主要商品について日本の定価と海外の定価を調べてみました。
その結果がこちらです。（現在のレート1ユーロ=125円で計算しています）
●メンズ
MAYA
日本=164,160円 イタリア=106,250円
MONTGENEVRE
日本=205,200円 イタリア=131,250円
BRAMANTO
日本=184,680円 イタリア=111,875円
AITON
日本=194,400円 イタリア=118,750円
MONTCLAR
日本=205,200円 イタリア=124,375円
MAKINNON
日本=363,960円 イタリア=243,750円
●レディース
BADY
日本=150,120円 イタリア=99,375円
HERMINE
日本=243,000円 イタリア=149,375円
MOKA
日本=183,600円 イタリア=118,750円
HERMIFUR
日本=297,000円 イタリア=186,875円
これで見ると、大体現地なら国内定価の60%程度で買えることが分かりますね。
日本で二着買う予定ならヨーロッパに行って買うのも一つの方法です。
だって差額で飛行機代くらい出るでしょ(笑)
以上、モンクレールの日本とヨーロッパの定価比較でした。